治 療

軽度の頚椎捻挫型の場合は保存的療法を原則とします。
初期には安静、頚椎カラー固定などを行ないますが、損傷の程度により炎症や軟部組織の修復される約2週間以後は可及的早期にはずし、温熱、軽度のマッサージを行なう。牽引療法も有効な場合が多い。

神経症状を伴うもの、特に頚椎症やOPLL(後縦靱帯骨化症)を伴う神経根型や脊髄型の場合は入院治療が必要な場合が多い。
むちうち損傷
 

追突事故などで頚椎が過屈曲後、過進展する「むち」のような
運動機序で発生する
頚椎捻挫の総称。
頚椎の他、筋・靱帯・神経・血管など さまざまな損傷が考えられる。
臨床的には頚椎捻挫型、頸部交感神経型、神経根型、脊髄型に分類される。

心理的、社会的要因が加わって病像は多彩、複雑になることが多い。

症状:頸部通のほか頭痛、耳痛、聴力低下、嘔気、眼痛、視力低下
   動悸など交感神経系を主とした症状を伴うこともある。

頚椎捻挫型
 
むちうち損傷の軽度のもので約80%を占める。
胸鎖乳突筋、前斜角筋、僧帽筋、菱形筋、大胸
筋などの筋損傷や椎間関節の捻挫による疼痛、
圧痛、運動時痛が見られ、「寝違え」の症状に似る。
知覚異常や頭重感・頭痛・項部痛・上肢疲労脱
力感などの不定愁訴を主体とするが、二次的に
発症した前斜角筋症候群の症状として前腕と手
の知覚異常が見られることがあります。
頚 椎 捻 挫