骨  折


高齢者に多い主な骨折

上腕骨外科頸骨折

 手掌をついて転倒した際に発生することが多い。
手のつき方で外転型と内転形があり、外転型が多い。






橈骨遠位端骨折
 これも手掌をついて転倒した際に発生することが多い骨折。
 手のつき方と骨折線により種類があるが一番多いのは「コーレ
 ス骨折」という遠位端部背側骨折。フォークのような特徴的な
 変形を呈する。




大腿骨頸部骨折
 骨折した部位により内側骨折と外側骨折に分類される。
 内側骨折は骨融合が悪く、早期臥床を目的に人工骨頭置換術が
 行なわれる事が多い。




胸腰椎椎体圧迫骨折
 脊椎が上下に圧迫され(尻餅をついた時など)、同時に屈曲され
 て起こります。
 骨粗鬆症になると軽微な外力でも発生することがあります。


外傷性骨折:正常な骨が外力に作用して骨組織の連続性が完全あるいは
      部分的に離断されたもの。

疲労性骨折:一度だけでは骨折を起こさない程度の外力が持続的に作用するか
      一方的に衝撃性外力が繰り返して作用し、集積されて発生するもの。

病的骨折 :特発性骨折とも言い、骨に基礎的疾患があって骨組織が脆弱に
      なっている時に正常な骨なら骨折が起こりえないような
      わずかな外力、あるいは外力なしで発生するものを言う。
全身症状
● 一次性ショック:顔面蒼白、ふるえ、冷汗、脈拍弱小など
● 発熱:血腫やその他の組織分解産物の吸収熱で数日以内に消失する。
● 貧血:骨の大出血の場合におきる。

局所症状
● 疼痛:骨折部の自発痛。骨折端の動揺により増強。
● 圧痛:直達性と介達性がある。
● 異常可動性:本来関節のない部分、異常な方向への可動性が生じる。
● 軋轢音:骨折部が互いに触れ合う時にコツコツ音を生じる。
● 変形:骨折部の転位による。
● 腫脹、皮下出血:炎症や内出血により腫れや出血班を認める。
● 機能障害:骨折部の支持性の欠如、動揺や痛みによる。
骨折とは、骨が全体、または部分的にその連続性を絶たれたものを言います。このことにより、直接運動性や支持性が傷害されます。

骨折の治療は骨融合の促進を図るだけ
でなく、それによって発生すると思わ
れる機能低下を局所的、あるいは全身
的観点から最小限にとどめていく事が
大切なのです。